紹介予定派遣の実態について考察してみたところ、紹介予定派遣という制度は、実際のところで見ますと、まだ企業に浸透しているとはいえないようです。このため、紹介予定派遣として自分が希望する業界で働けるかどうかという事は、登録している派遣会社にゆだねるしかないのが現状のようです。
紹介予定派遣として実際の現場で働くときのデメリットは、当然のことながら必ずしも正社員になれるわけでないということ。会社によっては、契約正社員という形の採用方式もとられているようです。そして、派遣社員として働く場合の一番大変な事は、やはり正社員の人との賃金格差であり、そして職場の人間関係の難しさなどでしょうね。これらの事は、会社によって環境は様々だと思うのですが、結論として、人間関係がうまくいかない会社では、無理してまで正社員になる必要はないかとも思いますよ。
紹介予定派遣の現場の実態を見てみると、実は派遣社員のほうから契約継続などを断るというケースがかなりの件数あるそうですよ。その会社で働くかどうかは、3ヶ月~6ヶ月間働いてから決めるのですが、派遣で働いている内に、その会社の嫌な面などの暗部を見てしまって、働くのを見送るという人が多いそうです。
ある紹介予定派遣の実態についてのアンケート結果を見てみると、紹介予定派遣で雇用が成立するのは、全体の約70%となっているようです。そして、その70%の人たちの内容を見てみると、正社員は約半分強で、残りは契約社員になっており、残り1%の方はパート・アルバイトでの採用が紹介予定派遣の実態の様です。ですから必ず、派遣期間終了後に採用されるとは限らないというわけです。
また、時給の面から見ると、派遣の時給は正社員より高いのが普通となっています。ですから、単に正社員になるだけでは給与面で満足できないかもしれません。実際に、職種別で見てみると、IT系の会社が一番正社員になる率が4%と低くなっているという統計も出ています。ということは、逆にいうと事務系の職種では正社員になる率が高いということになりますよね。